1000匹の犬

サイタローの感想ブログ

朝ドラエール第11週「家族のうた」感想

今週の「エール」、超よかったです。

なに??どうした急に??好きになっちゃうじゃん…

 

(51)「家族のうた」

 

今週のテーマは「機能不全家族の和解」でしょ。

 

父・三郎の今わの際の言葉

「祐一には音楽しかなかったから」

「音楽という話題がなければ交流できなかった」

「浩二とは、共通項なんてなくても自然に会話できた」

「俺が死んだら喪主はお前だ」

 

いや…わかるよ?

これ、浩二が求めてた言葉全部だよね。

わかる…わかるけど、それ死ぬ直前に言う??

浩二の30年(推測)どうしてくれるのよ?過去あんなにキツくあたっていたくせに???

と、心がひねくれている私は思ってしまうわけですが、ていうか浩二もこんな反応しててもおかしくなかったはずなんですが、何が違ったかってマキタスポーツ(養蚕家のおじさん)に出会っていたところだよね!!!

ほんとこれ奇跡的なタイミングの良さ。すごい。(フィクションだからね)

 

マキタスポーツと出会って自己と向き合う機会を得た。

そして「兄が羨ましかった。家族に認めてほしかった」が本心だと気づけた。

あのねーーーこれ、ほんとすごい。こういうのって自覚するの超しんどいよね。わかる。

今まで強がって全部押し殺してきた感情だもんね。

でも浩二は自覚できたのよ。すごい。それだけで人間レベル30くらい上がった。

そんでここからさらに良いのが「割を食って苦労してる人は自分だけじゃなくて、世の中結構たくさんいる」って気づけたこと。

そりゃ役所仕事で知識としては知ってたかもしれませんが、なんせ目の前にマキタスポーツがいますからね。実感が違いますよ。

いい仕事したよマキタスポーツ。

(いやでも私は浩二が本当に頑張って、でも報われなくて鬱屈していたのを知っているので、あのまま貫いて「自分で自分を救う」という希望が見たいという気持ちがあったんだけど、でもそれだと浩二はどこかで折れてしまっていたかもしれない。やっぱり人間て人と交流することで成長していくのかもしれない。一人では生きていけないのか)

(ていうか私は「浩二もさっさと家捨ててどこか別の土地で好きなことやりなよ。このままじゃ家に潰されるぞ」って思ってたんだけどさーーーでも浩二が本当に求めていたのは「家族からの承認」だったわけで…だから家に固執していたわけで……まじ……なんて罪な両親なの……って思った)

 

つまり今回の古山兄弟和解ミッション(?)は

・浩二がマキタスポーツとエンカウントする

・浩二が自分が求めていたものを自覚する

・父:三郎が死ぬ前に祐一帰省

・父:三郎が生死の淵から意識を取り戻し、浩二とサシで会話する

という条件をすべて満たさないと発生しない超高難易度イベントだったわけですよ。

浩二、ずっとあのトゲトゲしたままも全然あり得た。

ほんとすべてがジャストタイミングだった。

浩二のわだかまりがほぐれて本当によかった。

幸せになってほしい。フルーツ王国を築いてほしい。

 

世の中、古山家みたいな機能不全家族がたくさんいると思いますよ。

そしてその大半は解決されないまま誰かが割を食い続けているんだろうよ。

解決してもしなくても、どんな家族が存在してもいいけど、それでも解決したいと思っている人たちへ示した希望だよこれは。

実際こんなにうまくいくことなんてきっと少ないよ。

でもいい。古山家はうまくいった。

だから、まだ解決していないあなたの家族もうまくいくかもしれない。

だって人間は変われるから!

…いやーーーーー人間賛歌じゃんこれ……さてはエールさん、人間好きでしょ……いいよその姿勢…好きだよ……

 

朝ドラのなにがいいって、ながーーーーーーーい人間ドラマをたくさんの人と同じタイミングで共有できるってところだよ。

家族の問題とか、あえて表立って話したりしないじゃない。

でも、ドラマの中に同じ問題を抱えたキャラクターがいると、沢山の人がそのキャラクターの意思をくみ取り、助言し、共感してくれるわけ。

すごくない?間接的に自分が救われてるようなもんじゃん。

物語は人間を救うし、視聴者も誰かを救うよ。なんだこの素晴らしい循環。朝ドラすごいな。

朝ドラ好きです。SNSにいる朝ドラ視聴者も愛してるよ。